「小児科医のぼくが伝えたい最高の子育て」という本を最近読みました。

印象的な言葉は、
・”トンビの子はトンビを産み、タカはタカの子を生む”という言葉で、ここから大きく2つのことが言えます。一つ目は、タカはトンビを生まないということ。つまり、急に子供が優秀な成績をおさめるタカになるではなく、潜在能力として親は元々タカであったということです。二つ目は、鳥の種類は違うが、そこに優劣の差はない、ということです。タカが良い訳でも、アヒルが悪いわけでもなく、それぞれいいところがあり、現在に生き残っている事実は子供を育てる上でとても大事なことばだと思いました。

 ほとんどの子供の中身は遺伝で決まっているようです。しかし、100%がそういうわけではなく、進化のために余白があるようです。遺伝子が本来持っている「変わらない力」、個性を演出する「ゆとり」、環境への順応や努力による進歩を可能にする「ゆらぎ」があり、遺伝子の総合力を信じて、活用して子供に接する事が最強の育児だと書いてあります。

 これ読んだとき、頭に浮かんだ出来事があります。わたしの息子は今5歳ですが、4歳半からWiiをやり始め、半年間ずっと飽きずにやっています。最初は全くできなかったのですが、誰が教えたわけでもなく勝手に上達していき、ついにわたしの記録を超えたとき、息子の成長を信じることがもっとも大事な事だと感じました。そのときの嬉しそうな息子の顔は今でも忘れられません。好きな事をとことんやらせて、信じてフォローしてあげることで、こどもは親が思いもつかない成長を見せると実感しました。
 
 私は息子には習い事をいくつかさせていますが、筆者いわく、早期教育は人よりちょっと早くできるようになるだけ、だそうです。たしかに、私自身は塾や習い事はおおくせずここまでやってきましたが、家族をもち、立派に育てています。笑収入も人より・・・・。ここでは習い事の継続性もなくていいと書いてます。むしろいろいろなことに挑戦させる事が大事なようです。前述のとおり、ゲームではありますが、息子はちゃんばら、バスケ、卓球、ウェイボードなど様々な事をしています。つい最近、バスケを習いたいと言い出したときは、親としてうれしくなりました。自分から言ってくるとは。。そうやって、自発性や挑戦する姿勢を尊重するとおのずと大きくなっていくんだと思います。親は心配しますが、杞憂にすぎないのでしょう。
 
 他にも色々とおもしろいことが買いてあります。とくに印象に残ったところを抜粋すると、
・食べ物で頭がよくなることはない
・不登校の子供には休息が必要。行かなくてもよい。
・ルーチンと非ルーチン、力を入れるべきは非ルーチンである(ヒラリー夫人)
などなど
私は20個くらいメモしました。

最後に、子供を育てる上で大事なキーワードが書いてあり、とても共感しました。
「共感力」、「意思決定力」、「自己肯定感」この3つがあれば、ひとは幸せを感じます。

私自身、残念ながら「共感力」は正直、乏しいと思います。子供のころから人が言っていることややっている事に対して、ほとんど共感できないことが多いです。
大人になって、SNSを通して、いろいろな人の考えを知る事ができ、すこしましになってきたかなという程度です。

しかし、残りの二つは大事だったと実感しています。

わたしは二人兄弟ですが、親は何をするにも強制をしてきませんでした。そのため、中学校2年生まで塾や習い事は縁がなく、初めて親に塾に泣いて御願いした記憶があります。結果的に、知り合いの家庭教師が勉強を教えてくれ、これが勉強の面白さに気づいたターニングポイントでした。真ん中くらいの成績が上位10%入るのに半年もかからず、その後も継続して、高校や大学、就職先、転職を自分で決定し、親に報告することなく、勝手してきました。勿論、お金を払ってもらっている以上、成績は報告していましたが。これは、まさに「意思決定力」であり、今までの人生を後悔していない理由の大きな要因です。

 次に、自己肯定感ですが、これは今となっていえることですが、成功体験をいくつかして、感じていることです。新卒で複合機大手メーカに入りましたが、そこでは全く楽しくなく、つまらない日々を過ごしていましたが転職して、自分で商品を開発したとき、それも世の中にないものを生み出した瞬間はこれまで味わった事のない幸福感がありました。そのとき、多分初めて自己肯定感が芽生えた気がします。それまでも死にたいとか、後悔はあまりしないほうでしたが、世の中にはもっと凄いことをしている人がいて、自分がなぜそうなれないのか、という葛藤があったと思います。

これから、子供はドンドン親離れしていくでしょうが、何があってもこどもを信じてあげたいと思います。